とっておきの絵本

おはなし夢くらぶのメンバーが、毎月ご紹介する「とっておきの絵本」コーナーです! 

2020年 7月 ひろみちゃんのとっておきの本

「輝きの季節 

ターシャテューダーと子どもたちの一年」

 

ターシャ・テューダー 絵・文

 

食野 雅子 訳

メディアファクトリー

 アメリカの絵本作家のターシャ・テューダーさんが、孫にせがまれて、子ども達とともに心を込めて準備し、家族みんなで楽しんだ年中行事を語ります。

自身が手がけた美しい庭や、丁寧なライフスタイルで、日本にもファンが多かったターシャさんですが、この絵本でも、月毎の優しい情景と、細かいところまでていねいに描かれた花の飾り罫の水彩画が本当に素晴らしく、何度開いても飽きることがありませんお花や動物たち、行事を楽しむ子ども達の様子を、ぜひ、お子さんと一緒に読んでみて下さい。

 

 


 リスベート・ツヴェルガー 絵

 

H.C.アンデルセン 作

大畑 末吉 訳

太平社

 アンデルセンの童話は、沢山の絵本が出版されていますが、この本はどちらかというと大人向けです。

この本に収録されている8編のおはなしのうち、アンデルセンの作品として広く知られているのは半分あるかどうかでしょう。

リスベート・ツヴェルガーの落ち着いた色調の挿絵で、ひと味違ったアンデルセンの童話集になっています。

 

 

 

 


 「わたしのわごむはわたさない」

 

 ヨシタケシンスケ 作・絵

 PHP研究所 

 

 ゴミ箱の脇に落ちていた、何の変哲もない輪ゴムを見つけた女の子。おかあさんにちょうだいって言ったら「ドーゾ」って。

さぁ、そこから、女の子の「わごむ愛」が炸裂します。

自分だけの宝物になった輪ゴムの可能性は無限大!そして、結末は……。

ヨシタケシンスケさんの思わず笑っちゃうユーモアあふれる絵は、おとなも子どもも楽しめます。

 

 

 


2020年 3月 まっちのとっておきの本

花と昆虫、

不思議なだましあい発見記

 

田中 肇(著),

正者 章子 (イラスト) 

出版社: ちくま文庫

発行:筑摩書房  

文庫判 336ページ  

定価 800+税 

 

 

 

まっちの 絶賛・おすすめの本です!!

2020年4月10日 発刊 文庫本です。

 

この本は2001年に出版され2003年には韓国語版も刊行され、その後絶版となっていましたが、このたび筑摩書房の「ちくま文庫」入りしました。(著者ご本人からのメッセージ)

 

田中肇先生は私の尊敬する植物の先生(フラワーエコロジスト)です。自然観察会でいつもわかりやすく、ユーモアたっぷりに植物の話をしてくださいます。

この本はイラストも可愛く、楽しく読めます。

植物の巧みな仕掛けにびっくりです!

小金井自然観察会 親子で野鳥・昆虫・植物観察へ

https://koganeishizen.jimdofree.com/

 

 


なまえのないねこ

 

竹下文子 (著),

町田尚子 (イラスト)

 

出版社: 小峰書店

 

 

新しい本です。こちらを見つめる表紙のねこがとびきり可愛いです。我が家で昔飼っていた猫とよく似ているので、なおさらです。

どのページの猫も、魅力的で、野良猫の寂しさもじんわり伝わってきます。

 


さくらの里の風来坊

 

作・絵: 川端 誠

 

BL出版

 力強いタッチ・インパクトのある絵が風来坊にぴったりです。

 

全国気ままな一人旅を続けているお坊さんの風来坊、「旅を続けていると出会わなくてもよいことに出会ってしまうこともあります。」と静かに語ります。人生に起こる様々な切なさや哀しさ受け止め、風来坊は祈りを込めて木彫りの仏を作ります。


 

 ウメ・モモ・サクラ

 

赤木かん子・作  

藤井英美・写真 

 

新樹社

 

 

 縦30センチほどのわりと大型の美しいビジュアル写真絵本です。何人かの前で読むにも良い本です。

ウメ・モモ・サクラ は同じバラ科の樹木ですが、どこがちがうか、わかる?

木の幹! 葉っぱも見て見て!と大きな文字で書かれており、フリガナもふってありますから子供もひとりでよめます。もちろん大人が見ても新しい発見がきっとあります。


 さくら研究ノート

 

近田文弘 著 

大野八生 絵

偕成社

 

 

 日本中で一番植えられているさくら、ソメイヨシノについて楽しく、詳しく知ることができます。花のしくみ、葉っぱの働き、秋に咲くのはなぜ?そんな疑問にも優しい言葉で答えてくれます。

表紙も中も可愛らしいイラスト・絵です。