おはなし夢くらぶのメンバーが、毎月ご紹介する「とっておきの絵本&本」コーナーです!
2023年11月うっちーのとっておきの本
木挽町のあだ討ち
新潮社
永井紗耶子
雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで、美少年による見事な仇討ちが成し遂げられた。
語り草となった大事件に隠された真相はー。
2023年10月まっちのとっておきの本
どんぐり
こうや すすむ
かがくのとも傑作集
福音館
どんぐりはなんだか可愛いから、私も大好き!落ちていたらすぐに拾ってしまいます。
この本は北海道が舞台なので、どんぐりの木はミズナラ、エゾリスも出てきます。
関東では、コナラが多いですね。
さて、皆さんに質問です。
どんぐりの根や芽はどんぐりのどこの部分から出てくるでしょうか? あれ?って思った人はこの本を読んでみてね。
美しき小さな雑草の花図鑑
多田 多恵子 文
大作 晃一 写真
山と渓谷社
絵本ではありません。縦横16センチほどの小ぶりの写真図鑑です。子どもは大人と違って、地面との距離も近いので小さな道端の花も目ざとく見つけます。その花をググッーとアップで拡大してみるとこんなにきれいなんです。この本を開くといつも小さな宝石を見るようでうっとりしてします。NHKの道草さんぽの番組で人気の植物学者、多田多恵子先生の著書です。
はなくそ
アランメッツ さく
ふしみみさを 訳
ロクリンしゃ
2002年に邦訳され、読み聞かせなどで非常に人気を博した作品だそうです。
タイトルも絵も中身も”インパクト大” 独創的絵本です。なので好みは別れますでしょう。こんな絵本もありますよ、ということでご紹介しました。
登場する豚さんの名前もジュールとジュリーで似ています。
2023年9月ひろみちゃんとっておきの絵本
「おばけのかわをむいたら」
たなかひかる
文響社
バナナみたいに長いおばけや、まんまるのみかんみたいなおばけのかわをむいたら……中から出てきたものにびっくり!
発想がユニーク過ぎて、感心するやら笑えるやら(^^♪
この絵本を読んだら、おばけが怖くなくなるかも!?
「よるくま」
酒井駒子
偕成社
ある夜中、男の子のもとに、おかあさんを探している「よるくま」というくまのこがやってきます。男の子はよるくまと一緒におかあさんを探しに出かけますが……。
やっと会えた大きくて優しいおかあさんクマに抱っこされる安心感は、きっと誰もが共感できる、あったかい気持ちですよね。
「アヤンダ おおきくなりたくなかった おんなのこ」
ヴェロニク・タジョ 作
ベルトラン・デュボワ 絵
風濤社
大好きなお父さんを戦争で亡くした、小さな女の子のアヤンダは、悲しくて悲しくて「もう大きくならない」と心に決めました。
けれども、悲しいことが次々に起こり、その度にアヤンダは少しずつ大きくなって…
作者はコート・ジボワール人の女性作家で、戦争によって家族をなくし途方にくれるしかないアフリカの子どもたちに、「乗り越える力を」という思いを込めてこの物語を書いたそうです。アフリカの景色と、そこに生きる人たちを描いた絵も素晴らしいです。
2023年8月せっちゃんのとっておきの絵本
『しろくまちゃんのほっとけーき』
わかやまけん/作
こぐま社
しろくまちゃんがホットケーキを作ろうとします。まず道具と材料をそろえて、材料をボールに入れて一生懸命まぜます。そしてフライパンで焼きます。ホットケーキが焼き上がるまでの音が楽しい!そして焼き上がったホットケーキをお友だちと一緒に食べて本当に楽しい!絵本をめくるのがとっても楽しくなる一冊です。
『人間』
加古里子/作
福音館書店
『だるまちゃんとてんぐちゃん』『だるまちゃんとかみなりちゃん』の作者「かこさとしさん」の書いた科学の本です。宇宙の始まり、地球の誕生そして人間の発生・成長・身体の機能・活動―「人間のすべて」が描かれています。そしてかこさんは私たち人間一人一人は150億年の宇宙の歴史、40億年の生物としての歴史と先祖の特徴が刻まれた「生命の設計書」を携えていると言ってます。かこさんの人間への賛美がこの本いっぱいに描かれてます。かこさんが絵本を描く時、この人間への賛美が基になっているのではないでしょうか!感動的な一冊です。
『めがねこ』
柴田ケイコ/作
手紙社
作者の柴田さんの長男さんが3歳でメガネをかけなければならなくなったことが契機となり描かれた絵本です。メガネをかけなければならなくなった子に向け、メガネを嫌わず、メガネをかっこいいものと思ってもらいたいという想いで描かれてます。メガネをかけた猫が主人公。イラストレーターである作者の力強いタッチで描かれた魅力的な一冊です。
2023年7月 ふくさんのとっておきの絵本
なつはひるね
文、絵 村上康成
フレーベル館
夏の海の浜辺でお昼寝、海の生き物の名前、スコール、鳥の鳴き声などの面白さを入れて
言葉少ないオノマトベが心地よく感じる絵本です。
じぶんの木
絵 松成真理子
作 最上一平
岩崎書店
村でたった1人の小学生「わたる」の一番の友達はひいじいちゃんの「伝じい」です。
93歳の伝じいとわたるを山の木々があたたかくつなげて、見守っているように感じる絵本です
おばあちゃんのえほん
絵 まろい洋子
文 谷川俊太郎
おばあちゃんと孫娘の会話がほのぼのとしていて、色彩の美しい絵にも心ひかれる絵本です。
2023年6月 みぃちゃんのとっておきの絵本
おじいちゃんのくしゃみ
阿部 結
福音館書店
おじいちゃんと孫の微笑ましい交流を描いたユーモラスなお話です。
おじいちゃんのくしゃみは大きくて、大迷惑ですが、おじ
いちゃんのくしゃみは世界一、いろんなことができるとおじいちゃんはいいます。
ほんとに世界一なの?
10ぴきのかえるのたなばたまつり
間所ひさこ さく
仲川道子 え
PHP研究所
ひょうたんぬまの蛙たち、七夕まつりの願い事を飾る笹を探しに大冒険!
蛙たちは力を合わせ、知恵をしぼります。
読み聞かせをしていると、子どもたちのワクワクが伝わります。7月7日の七夕、願い事をするのが楽しみになりますね。
かささしてあげるね
はせがわせつこ ぶん
にしまきかやこ え
0.1.2絵本福音館書店
動物たちの背中にふる雨は、動物に合わせた音がします。
素敵な擬音語が響きます。
男の子がそれぞれの動物に合うかさを「さしてあげるね」とさしてあげます。優しい一言に心が温まります。この季節にぴったりの幼児絵本です。
2023年5月 ようちゃんのとっておきの絵本
おはなをどうぞ
三浦太郎
のら書店
メルシーちゃんはお母さんにあげるお花をたくさんつんで、お家へ急ぎます。
でも、おすそ分けしてるうちに最後の1本もなくなりました。下を向いてお母さんの胸に飛び込むメルシーちゃんに「いいのよ。お母さんのお花はね、あなただもの。ありがとう」。花の香りを感じます。
りすとかえるとかぜのうた
うえだまこと作
BL出版
雨上がりの森で風たちがきげんよく歌い、小さなりすは手に入れたばかりの舟を川に浮かべ、一緒に旅をするためかえるに会いに行きます。ふたりがやっと会えたのは日暮れ時。「ここで空の色が変わっていくのを見るのもいいよね」。何気ない一日の心地よい流れを感じます。
あくび
中川ひろたか 文、飯野和好 絵
文渓堂
あくびって、うつるんですよね。
はじめにかばがあくびをして、それを見たキリンにあくびがうつって、そしてそして・・・、ぼくにあくびがうつる。
あくびの長~い旅!です。
2023年4月 はるさんのとっておきの絵本
『さくらの谷』
冨安陽子文
松成真理子絵
偕成社
松成真理子さんの絵が好きで、手にしました。
尾根道を歩いていた私は、不思議な谷に、たどりつきました。
谷の底から聞こえてくる、楽しそうな歌声と、そこにいたのは・・・
いつか、語りにしたい絵本です。
『桜守のはなし』
佐野藤右衛門作
講談社
NHKテレビのドキュメンタリーで「大島桜のお引越し」という番組を見て、桜守りの藤右衛門さんを知りました。
桜に対する愛情の深さに感動し、思わず涙が出てしまいました。絵本になっていたのは、知りませんでした。
『ほんとうだよ』
松見秀さく・え
福音館書店
春になると、この本を読みたくなります。
どのページも春満載です。
水の中で、春の様子が見れない池の魚たちに、なんとか教えたいカエルのがーちゃん。やっとわかってもらえて、おおよろこび。
そう、春ってそれぐらい嬉しいことなんです。
遠くをのんびり行く、赤い電車がまたいいのです。