おはなし夢くらぶのメンバーが、毎月ご紹介する「とっておきの絵本&本」コーナーです!
2024年8月 まっちのとっておきの絵本
シロツメクサはともだち
鈴木純
ブロンズ新社
NHKのTV番組"ダーウィンが来た"にも出演した植物観察家・鈴木純さんの新刊です。身近な植物シロツメクサの美しさと不思議を紹介している写真絵本です。
シロツメクサ クローバーと呼ばれていますが、花は見るけど、タネはみかけないですよね。あれ?そんな疑問もこの本を読めば解決!
かりゆしの海
まついのりこ 脚本・画
横井謙典 写真
童心社
紙芝居です。「かりゆし」は「めでたいこと、えんぎのよいこと」という意味。
沖縄の素晴らしい海のことを「かりゆしの海」と表現しています。
白地に黒ペンで描かれただけの魚たち。
「ユガフ タボーリ」(沖縄の言葉で、「幸せがやってきますように」だそう。)とみんなで唱えると次にカラーの美しい水中写真が出現、そんな趣向も楽しい紙芝居です。
2ひきのカエル
そのぼうきれ、どうすんだ?
クリス・ウォーメル (著),
はたこうしろう (翻訳)
徳間書店
まさに 備えあれば憂いなし!
2匹のカエルの生き生きとした絵と会話
後半はハラハラドキドキ。
楽しく愉快な絵本なので、大人でももう一回読みたくなります。
2024年7月ひろみちゃんのとっておきの絵本
「あしたプールだがんばるぞ」
寺村輝夫・さく いもとようこ・え
あかね書房
くりのきえんのプールに水が入りました。およげないどころか、水に入るのもこわい、いぬいわんすけは元気がありません。でも、お母さんがしまもようの新しい水着を買ってきてくれて……
くりのきえんのおともだちシリーズは、幼稚園・保育園の様々な行事の様子が楽しめます。
「3人のちいさな人魚」
デニス・トレとアントン・トレ
えとぶん
麻生久美 やく
評論社
ふかい海のそこに3人のちいさな人魚がすんでいました。3人は楽しく暮らしていましたが、たったひとつだけきらいなことが、歌のおけいこでした。
ある日のこと、人魚たちのうたがあんまりひどいものだから、真上を通りかかった大きな船に、とんでもないことが起こります。
「せんたくかあちゃん」
さとうわきこ さく・え
福音館書店
洗濯のだいのだいの大好きなかあちゃんは、今日も腕まくりでうちじゅうのものを洗ってしまい、逃げ出した犬や猫や、靴や傘まで、たらいに放りこんで洗うと、みーんな干してせんたくばさみでとめました。
すると、それを空から見ていたかみなりさまが落ちてきて………
かあちゃんは、かみなりさまもたらいに放りこんで洗ってしまうのですが、
かみなりさまに、思いがけない嬉しいことが(^^♪
2024年6月 せっちゃんのとっておきの絵本
『ちょっとだけ』
瀧村有子 さく
鈴木永子 え
福音館書店
なっちゃんのおうちに赤ちゃんが生まれて、なっちゃんはおねえちゃんになりました。ママは赤ちゃんのお世話で忙しくて、なっちゃんはいろんなこと一人でがんばります。でも「ちょっとだけ」しかできません。
『ぼくにげちゃうよ』
マーガレット・W・ブラウン ぶん
クレメント・ハード え
いわたみみ やく
ほるぷ出版
子ウサギは「ぼくにげちゃうよ」と言い、いろんな世界を逃げ回ること想像しますが、母ウサギは逃げ回る子ウサギの世界にどこまでもどこまでもついて行きます。文と絵がとても美しい1冊です。
『びっくりさんちのみつごちゃん』
角野栄子 文
西巻かな 絵
童心社
アーちゃん、レーちゃん、マーちゃんみんな三才のみつごちゃんです。いろんなみつごのお客さまがおうちにやってきてビックリ、ビックリ、ビックリ‼
2024年4月ふくさんのとっておきの絵本
そらいろのたね
文 なかがわりえ
絵 おおむらゆりこ
福音館書店
ゆうじときつねが模型飛行機とそらいろのたねを交換することからお話が始まります。
ゆうじが、そらいろのたねを育てるとなんとそらいろのいえがでてきて愉快なおはなしです。春にこどもたちに読みたい絵本です。
とらのことらこ
文、絵 きくちちき
小学館
ジャングルにすむトラの親子の心温まる絵本です。
きくちちきさんの滑らかに描く優しい絵も魅力的です。
2024年3月みーちゃんのとっておきの絵本
「はるかぜさんぽ」
えがしらみちこ
講談社
お気に入りのワンピースを着て、はるかぜの中をさんぽ
に出かけます。出合ったものは
・・・春がいっぱい!
春らしく優しい絵が素敵です。
「たろうのおでかけ」
村山桂子 作
堀内誠一 絵
福音館書店
1963年4月1日月刊「こどものとも」で発行されました。長きにわたり愛されている絵本です。
たろうがまみちゃんの誕生日にすみれとアイスクリームを持ってお祝いに!繰り返しが心地よいリズム感のあるお話です。
読み聞かせも楽しい絵本です。
「ぼくのおとうさんとおかあさん」
みやにしたつや 作絵
金の星社
子どものころと大人になってから、呼び名が変わる生き物、とても不思議です。
子どもたちは、そうかぁと楽しそうに聞いてくれます。
2024年2月 もりもりのとっておきの絵本
「おにたのぼうし」
文・あまん きみこ
絵・いわさき ちひろ
ポプラ社
節分の日、「鬼は外」の声に追われて住んでいた家を出てきた鬼の子のおにた。
豆まきをしていない家を探してもぐりこみますが、どうやらその家は貧しく、病気のお母さんと女の子しかいません···
いわさきちひろさんの絵が切なさを増します。
大人にぜひ読んでほしいです。
「おかしなゆき ふしぎなこおり」
文・写真: 片平 孝
ポプラ社
雪や氷の造形の不思議さにびっくりします。
息をのむほど美しい写真絵本。
2024年1月 はるさんのとっておきの絵本
「ぼくのてぶくろ」
岩崎書店
ふくだすぐる
落としものって、したこと
ありますか?
ある日、ぼくは手袋を片方、落としてしまいました。
失くしてみて、初めてどんなに大切だったかに気づく・・・お願い、出てきて!
同じ経験がある私、とてもとても共感しました。
「雪窓」
偕成社
安房直子作
山本孝絵
おでん屋「雪窓」に、毎日通って来るお客は、ついにおやじさんの手伝いに・・・
ある寒い夜、峠を越えて若い娘が、やって来て・・・
切ないなかに、ほっこりの不思議な物語。山本孝さんの絵も良いのです。