おはなし夢くらぶのメンバーが、毎月ご紹介する「とっておきの絵本」コーナーです!
2020年12月 みぃちゃんのとっておきの絵本
「あかちゃんとわらべうたであそびましょ!」
さいとうしのぶ (著, イラスト)
のら書店
おまめさんが「ゆうちゃん、あ〜そ〜ぼ」とわらべ歌遊びが始まります。
遊び方と楽譜つき!
赤ちゃんもお母さんお父さんもみんな笑顔になる遊び絵本です。
「ごろはちだいみょうじん」
中川正文 さく
梶山俊夫 え
福音館書店
この絵本は村人をいつも騙しているいたずら者の狸、ごろはちと村の人たちとの関わりを大和(奈良)の言葉でユーモラスに描かれています。
最後は、いつも読み聞かせで涙が出ます。心にしみるお話しです。
ここからはクリスマスにお勧めの絵本三冊!
「さんさんさんかく」
得田之久 文
織茂恭子 絵
童心社
色んな形、色の三角が集まって食べ物になったり、動物になったり子供たちの想像力をかきたてます。
最後にクリスマスツリーになってキラキラと輝きます。
子供たちとお話ししながら読める絵本です。
明日クリスマスという日、りりこちゃんが山の下に住むおばあちゃんの所へやまぶとうのジュースを届けに出かけます。ジュースの瓶がころん〜と雪の坂道を転がり出します。
いろんな動物を巻き込んで雪の玉はどんどん大きくなって・・・
最後はお楽しみです♪
テンポ良く進む楽しいクリスマス絵本です。
「みみかきめいじん」
かがくいひろし
講談社
「耳かきして!」と次々お客さんがやってきます。耳かき名人の先生とひょうたんのひょうすけは、みみかき草でほじほじと耳かきに大奮闘!
最後に透明人間のお客様がやってきます。上手に耳かきができるのでしょうか?そして、透明人間の正体は〜
クリスマスの時期に読む絵本です。
かがくいひろしさんの世界を満喫できるお話しです。口調も笑いを誘います。
2020年11月 ようちゃんのとっておきの絵本
ロバート・ブラウン作
ロジャー・デュボアザン絵
長田弘訳
童話館出版
どこからかやってきた、黄色と赤のしま模様のマントを着た笛ふき男。するどい笛の音で町のやっかいもののネズミを追い払ったけど、市長が約束の報酬を払ってくれなかったことに腹を立て、今度は美しい音で町中の子供たちを引き連れて姿を消してしまった不思議なお話。
ハンス・フィッシャー絵
せたていじ訳
福音館書店
長い年月、一生懸命働いていたけれど、体が弱ってくると「おはらいばこ」の、ろば、いぬ、ねこ、おんどりの四人。
おんがくたいに参加しようとブレーメンを目指す。夜になり大きな木の下で寝ようとしたとき小さな明かりに気づくが、それは泥棒の家。力を合わせて泥棒を追い払い、自分たちの終の住まいにしてしまう。その時の四人の輝きがとても素敵です。
ゆーちみえこ作・絵
ひさかたチャイルド
「もったいない」精神のお父さん。林の散歩で見つけたイスを持ち帰る。座ると眠ってしまう不思議なイス。気持ち悪くて「すわるな」と張り紙した。ところがどろぼうに入られたときそのどろぼうが座ってしまった。そして眠ってしまい、つかまってしまう。このイス、お客さんの赤ちゃんがぐずったときも大助かり。「なかなか役に立つ!」イスとなった不思議なお話。
キャシー・スティンスン文
ロビン・ベアード・ルイス絵
ふしみ みさを訳
ほるぷ出版
「おかあさんったら 赤のこと なんにもわかってないんだよ」。
赤い靴下の方がずっと高く飛べる。
あながあいていても赤い手袋の方がじょうずに雪だるまが作れる。
赤い絵の具を使うとうたが聞こえてくる。赤が大好き!な女の子の世界。頼もしい絵本です。
ペーター・ニクル文
ビネッテ・シュレーダー絵
矢川澄子訳
岩波書店
チッポケ・マチアスはほんとにちびだけど機関車が大好き。
ついに真っ白で絵に描いたお姫様みたいな小さな機関車を作ってしまう。
すっかり感心してしまう職工たち。けれど工場長はマチアスを追い出して、小さな機関車を自分のものにしてしまう。
でも小さな機関車は鉄の扉を突き破り「マチアスを探しにラタタタムと旅立つ!」不思議なお話。
2020年10月 はるさんのとっておきの絵本
「いもしょって」
福音館書店
井上洋介
秋はやっぱりおいも!大きすぎるおいもを、買ったおじいさん。おうちに持って帰るみちみち、あらら、、、な出会いが。
「いろいろはっぱ」
アリス館
小寺卓矢
写真絵本です。ほんとうに、いろいろな葉っぱが、登場してきて、それがまた実に楽しいのです。
新緑の季節にもいいですが、紅葉のこの時期もいいですね。
「おいかけて」
福音館書店
田中清代絵
中脇初枝作
八幡様で見つけた猫を、おいかけたお姉ちゃんと弟。おいかけて、おいかけて、あれ?ここはどこ?
幼い頃を思い出す、なんだか懐かしくて、ちょっぴり怖くて・・・。
「おなじ月をみて」
ブロンズ新社
ジミー・リャオ作
天野健太郎訳
月のきれいな夜。男の子は、ずっと誰かを待っています。
そうして、待っていた人は・・・。
違うところで同じ月を見ている人に、思いを馳せられます。
「りきしのほし」
加藤休ミ
イーストプレス
先場所の相撲は、盛り上がりました。翔猿、炎鵬、朝乃山、正代と、好きな力士の出番には、力入って見入りました。
りきしのほしの、主人公かちかちやまは、稽古稽古の毎日。負けてばかりで、「やめようかな」と弱気になるところも、応援したくなります。なんといっても、加藤休ミさんの絵の迫力がいいです。
熊本県初の優勝力士、正代の大関昇進のこのおめでたい時期に、ぜひ読んでみてください。