おはなし夢くらぶのメンバーが、毎月ご紹介する「とっておきの絵本」コーナーです!
2019年4月 担当:はるさん の とっておきの絵本
『おれはわにだぜ』
渡辺有一
文研出版
自然の中で、のびのびと生きていたクロコダイルが、ある日人間に捕まった。
街中で、芸をさせられて見世物になって、、、。人間に悪態をつきながら、それでも生き延びるためには、やらざるをえない、、、。そんなある日、街中で見た仲間たちの変わり果てた姿に、怒り奮闘して立ち上がる。
人間のエゴの巻き添えになったワニに、なんとも切ない思いがすると同時に、心の底から応援している私がいました。
『りきしのほし』
加藤休ミ
イースト・プレス
若手力士のかちかちやま。
しこを踏んだり、カニのポーズで歩いたり、毎日強くなるために、けいこ、けいこ、けいこ。それでも、勝ち星をあげるのは難しい。「やめようかな・・・。」と迷いながらも、それでも懸命に頑張る姿には胸がじーんとします。加藤休ミの絵がいいですね。
『おがわのおとをきいていました』
スズキコージ
学研おはなし絵本
スズキコージが好きです。
膨大な数のススキコージの絵本の中で、この、春まっさかりといった緑の小川が舞台の、この絵本が特に好きです。小川にいる、いろいろな生き物たちの応援を受けながら、果たしてはなめんちゃんは、向こう岸に行けるのでしょうか?
『どんどん どんどん』
片山 健
文研出版
片山 健が好きです。はだかんぼうの子どもが、わきめもふらずに、どんどんどんどんゆきました。どんどんどんどん、、、、。
月夜の浜辺を、虫たちの草原を、不思議な森の中を、大都会を、、、、。そりゃあ、ただもう、どんどんどんどんいったのです。
2019年3月 担当:あっこさん の とっておきの絵本
『仔牛の春』
五味太郎作
偕成社
仔牛の春から春までの一年が、イメージ豊かに書いてあります。
自然の厳しい季節をこえて春の喜びと成長の喜びが重なります。どのページもシンプルな絵と言葉が続きゆったりとした時間が流れます。
ホラっ! 角が生えたよ!
『はるはいったいいつくるの?』
作 :キャサリン、ウォルターズ
訳:まつかわまゆみ
評論社
くまの親子の冬眠の準備は枯れ葉集めです。枯れ葉はとても美しい色彩。
くまのこアルフイーは「はるはいつくるの?」
ママは「春はミツバチやちょうちょが飛んで花が咲きますよ」
アルフィーは「はるはいつくるの」ママは「燕が来て鳥がさえずりますよ」アルフィーは又「はるはいつくるの」ママは「おひさまが輝いてあたりが暖かくなったら春ですよ」と言います。
ある日アルフィーはママを揺さぶり外へ出ると春が来ました!
『おおきなありがとう』
きたむらえり 作
片山健 絵
福音館
森のうさぎが原っぱに花つみに出かけます。途中森の動物と話し(ありがとう)に大きいのと小さいありがとうがあると聞かされ驚きます。
スカンクは特技がないから聞くと「臭いおならをしてコヨーテを追い払いアライグマが何回もありがとうを言ったの」
うさぎはトボトボ森を抜けると一面の花畑。一本ずつ丁寧に摘み、帰り道動物たちにあげました。
きれいだね!いい香りだね!嬉しそうにありがとうと。うさぎは大きなありがとうを受けとりました。
『ねぼすけスーザのはるまつり』
広野たかこ 作
福音館
ねぼすけスーザは猫に鼻をこちょこちょされても、犬に毛布を引っ張られても起きず、マリアおばさんがフライパンを10回叩いておきます。
でも春祭りの日は自分で起き、猫と犬とロバとにわとりに花をつけ、スーザもマリアおばさん手作りのドレスを着ました。わあ素敵!春祭りは笑顔がいっぱいでした。
〚おたまじゃくしのしょうがつこう』
かこさとし 作
偕成社
101ちゃんは親子に大人気でした。40年後にしようがつこうが出版されました。
101ちゃんは残念ですが食べられたり病気になって84匹になりました。
しようがつこうの校長はお父さん、先生はお母さんです。国語はことば集めと俳句、算数はおたまじゃくしといちべえぬまの生き物の足としっぽの足し算、体操はカエル泳ぎ? 絵が細くてユーモアのある言葉がちりばめられて楽しさいっぱいです。
2019年2月 担当:せっちゃん の とっておきの絵本
『おふとん かけたら』
かがくい ひろし/さく
ブロンズ新社
たこさん、まめさん、ソフトクリームさんにトイレットペーパーさん......。ページをめくっておふとんかけたら、どんな寝ぞうになるのかな?たこさんの「くーるくる」、ソフトクリームさんの「とーろとろ」など擬音も楽しくページをめくるのが楽しい絵本です。『だるまさん』シリーズのかがくいひろしさんによる絵本。まだよちよち歩きだった頃の双子の孫たちが大好きだった絵本です。
『おしくら・まんじゅう』
かがくい ひろし/さく
ブロンズ新社
これもかがくいひろしさんによる絵本です。
紅白まんじゅう、こんにゃく、なっとう、ゆうれいまでが登場します。おされたらみんなどうなるのかしら?寒い冬はおしくらまんじゅうしましょう!元気が出ますよ!リズムをつけて読むと子どもたちは大喜び!
かがくいひろしさんの絵本はどれも優しく、あったかくて本当にほっこりします。
『かずあそび
ウラパン・オコサ』
作/絵 谷川晃一
童心社
楽しい「かずあそび」のルールは、たったの2つ。
1つ目は、1を「ウラパン」、2を「オコサ」とよび、「ウラパン」と「オコサ」だけで数を数えていくこと。2つ目のルールは、数が増えてきたら、「オコサ」を先に数えて、残りは「ウラパン」にすること。1と2だけで楽しく遊べる、ちょっと不思議な「かずあそび」絵本。
他の絵本を読む時は、静かに聞き入る子どもたちが、この絵本の場合は違います。子どもたちみんなで、我先に「ウラパン」、「オコサ」と大はしゃぎ! やわらかな色彩と言葉が不思議な世界へと誘います。
『ほしじいたけ
ほしばあたけ』
石川基子/作
講談社
干し椎茸のお爺さんとお婆さんの話。いろいろなきのこが暮らす「きのこ村」。他のきのこたちから敬愛されているのがほしじいたけとほしばあたけ。ある時、崖の下に転がり落ちたタマゴタケを助けるためにふわりと飛び降りたほしじいたけ。しかし崖を登る体力がなく、水を使って一気にむくむくと若返る!助太刀にきた若返ったほしばあたけと共に力を合わせて事件を解決します。ユーモアと驚きと楽しさいっぱいの絵本です。擬人化されたキャラクターのきのこたちも可愛くて魅力的です。『ほしじいたけ ほしばあたけ』はシリーズでこの絵本は第一作目です。
『ハナミズキのみち』
淺沼ミキ子/文
黒井 健/絵
金の星社
東日本大震災による大津波で、最愛の25歳の息子さんを亡くされたお母さんが書かれた絵本です。生まれ育った町の人たちが津波から逃れる避難路に沿ってハナミズキの木を植えてほしい。皆が二度と悲しまないように!淺沼さん親子の想いや願いが絵本いっぱいに込められています。生きるとは、悲しみとは、そしてそれを乗り越えるとはということを伝えてくれます。
この絵本を知ったのはある朗読会ででしたが、内容の深さと絵の美しさにとても心打たれました。多くの方にお伝えしたい一冊です。
2019年1月 担当:ふくさん の とっておきの絵本
「じゅうにしのおはなし」
ひさかたチャイルド
文ゆきのゆみこ
絵くすはら順子
ねずみどし うしどし ・・・どうして色々な動物の年があるんだろうという疑問に答えてくれる絵本です。動物たちの絵の表情がとても可愛いです
「ふたごのしろくま
ねえおんぶのまき」
講談社
文絵: あべ弘士
氷の島に住む双子のしろくまと母さんぐまの楽しいお話しです。旭山動物園の飼育員をしていた作者の動物への温かい眼差しを感じる絵本です。
「いろいろ1ねん」
あすなろ書房
作絵:レオ、レオニ
訳 :谷川俊太郎
木とネズミの交流を通して1年の移り変わりを伝えてくれる絵本です。リズミカルな文章から自然を愛する気持ちが伝わってきます。
1年の始まりにこの絵本を開いてはどうでしょう。
「雪窓」
偕成社
文:安房直子
絵:山本孝
山のふもとのおでん屋の屋台「雪窓」のおじさんとタヌキと赤いかくまきをすっぽりかぶった娘が温かいおでんとともにほっこりさせてくれます。
「雲のてんらん会」
講談社
作絵:いせひでこ
大人むけの絵本と言ってもいいように思います。考え事がありなかなか眠りにつけない夜この絵本をみると「ああこんなよるもあつていいんだとおもえてくる本です。いせひでこさんの青色の絵が心落ち着かせてくれます。
2018年12月 担当:ひろみちゃん の とっておきの絵本
冬⛄という季節や、クリスマス🎄にちなんだ絵本は沢山ありますね!
きっと誰にでも、お気に入りの絵本があると思います。
年末の気忙しい時、読んだ後に心がほっこりと温まるような絵本を選んでみました(*^_^*)
「子うさぎましろのお話」
文:佐々木たづ
絵:美好碩也
ポプラ社
クリスマスの日、サンタクロースのおじいさんから真っ先にもらったおくりもののお菓子を食べてしまった白うさぎの子“ましろ”は、もっとほかのおくりものが欲しくなります。そこで、からだに炭をぬって別のうさぎの子のふりをして、もう一度サンタクロースのおじいさんのところへ行くのですが……
毎年クリスマスが近づくと、必ず読みたくなる絵本です。小学生の時にこの絵本と出会い、娘にも何度も読み聞かせました。
初版は1970年。佐々木たづさんの文章が美しく、美好碩也さんの絵も素晴らしいです。ましろの話す言葉も本当に可愛い。心優しいサンタクロースのおじいさんとましろのやりとりに、心が温かくなります。
「まどから☆おくりもの」
作・絵 五味太郎
しかけ絵本3
偕成社
クリスマスの夜、サンタさんは窓からのぞいてプレゼントを配ります。ところがこのサンタさん、なんだかちょっとそそっかしい?プレゼントを間違えたり、配らなかったり!
みんなのおうちの窓の部分が穴あきになっていて、ページをめくるとお部屋の中が全部見えて、サンタさんの間違いがわかる、楽しいしかけ絵本です。
「ポカポカホテル」
作・松岡節
絵・いもとようこ
ひかりのくに傑作絵本集14
ひとりでおるすばんをしていたたっちゃんは、えんがわのスリッパを片方くわえて走っていくキツネを追いかけます。途中で出会ったしまりすに案内されてトンネルに入っていくと、なんとそこはポカポカホテル!?
うけつけにいたのはあのキツネです。そして、スリッパは何に使われていたのでしょう?
いもとようこさんの描く色とりどりのスリッパと、その中で眠る小さい動物たちの様子が、とても可愛らしいです。
「ふゆじたくのおみせ」
おおきなクマさんと
ちいさなヤマネくん
ふくざわゆみこ さく
福音館書店
おおきなクマさんとちいさなヤマネくんシリーズ4部作の2作目。出会った時から大の仲良しのクマさんとヤマネくん。一緒にふゆじたくのおみせに出かけます。そこで、お互いへのおくりものを見つけ、ふたりは代金のどんぐりを集めようと頑張ります。
大切な友達のために一生懸命頑張るふたりと、それを応援する森のなかまの心温まるおはなしです。
「ふわふわふとん」
カズコ・G・ストーン さく
福音館書店
小さな虫たちの住む、やなぎむらに冬が来ます。風が急に冷たくなったある朝、
みんなは暖かい布団をさがしに出かけます。ふわふわの綿毛がいっぱい詰まったガガイモの種を見つけ、降り出した雪の中みんなで力を合わせて運びます。
「やなぎむらのおはなし」はシリーズになっていて、春夏秋冬それぞれの季節のお話が楽しめます。
「イエぺは ぼうしが だいすき」
石亀泰郎 文化出版局
イエぺはデンマークのコペンハーゲンに住む、3歳の男の子。ぼうしが大好きで、いつもお気に入りの茶色のぼうしをかぶっています。ほいくえんにいるときも
ぼうしをぬぎません。あんまりぼうしが好きで、みんながからかうので、ある日ぼうしをかぶらないでほいくえんに行ってみたら………。
娘が小さかった時のお気に入りの絵本で、毎晩「これ読んで!」が続いた時がありました。イエぺがぼうしのかわりにあるものを頭にのせるところで大喜び♪ページをめくるたびに、イエぺの豊かな表情に出会える写真絵本です。
2018年11月 担当:うっちー の とっておきの絵本
だごだごころころ
石黒渼子・梶山俊夫/再話
梶山 俊夫/絵
福音館書店
日本民話 鬼、おばあさん登場
「働き者の爺さまとばあさま、団子を転がした先に腹を空かした赤鬼が・・・
たのしいふゆごもり
片山令子/作
片山健 /絵
福音館書店
「熊の親子は、どんな冬越しをするのかな。雪が降る前にすること何かな。
わたしのお人形を忘れないでね、
おかあさん」
なんでも見える鏡
フィツォフスキ/再話
内田莉莎子/訳
スズキコウジ/絵
福音館書店
「我慢強くて簡単にあきらめないジプシー君。旅先で動物たちを助けて不思議な力を貰います。ある時、大切な人の為にこの不思議な力を使って幸せになるお話。
どんな不思議な力をもらうのかな。」
ねずみのとうさんアナトール
イブ・タイタス/文
ポール ガルドン/絵
童話館出版
「外国にあるフランスねずみのお話。
フランスにも嫌われているねずみがいるね。どうやったら人間に喜ばれるだろう、ねずみの父さん奮闘記」
ハーモニカのめいじんレンティル
ロバート・マックロスキー/文と絵
国土社
「レンティルは、ハーモニカを吹くことが大好きです。ある日、町で有名なカーター大佐の歓迎会の準備が始まります。何か企んでいる人がいますが、その時レンティルは・・・。」
たのしいふゆごもり
なんでも見える鏡
ハーモニカの名人レンティル
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