おはなし夢くらぶのメンバーが、毎月ご紹介する「とっておきの絵本」コーナーです!
2019年8月 担当:まっち の とっておきの絵本
もぐらはすごい
アヤ井アキコ
アリス館
ついに出ました!待望の一冊です。モグラの生態をわかりやすく、しかも可愛く見せてくれています。モグラのパワーはすごいと前々から驚嘆していた私です。なかなか人目に触れないし、研究者も少なくまだまだ謎に包まれています。それに、いろいろ誤解されている生き物です。
お日さまに当たって死んでしまうなんて言うのもウソですよ。ぜひご一読を!
ありとすいか
作・絵: たむら しげる
出版社: ポプラ社
見ているだけで元気になってくる絵本です。
大きく美味しそうなスイカ。絵もとても楽しいし、読んでも面白い絵本です。一匹一匹のありが生き生きと描かれ、、可愛いありの動きをじっくり見入ってしまいます。お子さんと読んだら、きっと「もう一回!読んで」といわれますよ。
ちょうちょむすび
作: 今江 祥智
絵: 和田 誠
出版社: BL出版
今江祥智さんのおはなしに、和田誠さんの絵がおしゃれで愛らしくぴったりです。アフリカの緑の森に住むヒョウのピオネ ペポネはひょうなのにヒゲがありません。そのことがジャングル中の評判になって・・・お父さん、お母さんひょうの気持ちや行動もよく理解できます。そして、ピオネ自身がそんなことを全く気にせず、ゆったりと生活している、そこが一番私は好きです。
ありがたいこってす
マーゴット・ツェマック,わたなべ しげお
童話館
ユダヤの民話です、納得できて、ちょっと笑えるおはなしです。ユーモラスな温かみのある絵からは、家の中の騒々しさが伝わってきて、がやがや・バタバタの音までが聞こえてきそう。
明るく元気に暮らせたなら、それだけでありがたいこってす! この本からも元気がもらえそう。
えんにち
作: 五十嵐 豊子
出版社: 福音館書店
縁日はなんだかわくわく感がありますね。
「ふたりはえんにちにでかけました」文字はこれだけ、あとは絵だけの本。1974年発行の本なので、特に年配の方にはこんなお店があったなぁと、懐かしく子供の頃が思い出されます。こんなお店もあったの!? ちょっとびっくりも。売っているものはその時代を反映してますね。
2019年7月 担当:ようちゃん の とっておきの絵本
『あひるのたまご』
さとう わきこ
さく・え
福音館書店
お腹を抱えてベッドに入ったばばばあちゃん。こいぬとこねこは「病気なんだ」「たいへんだ」と原っぱにかけていきます。みんながお見舞いを持って急いでばばばあちゃんのうちにやってきて心配していると、戸をドンドン叩いてあひるが飛び込んできた。「わたしのたまごはどこ」。そして・・・。どうぶつたちの表情がとてもかわいい絵本です。
『うみうります』
岡田貴久子 作
長 新太 絵
白泉社
今日は山あいの小さな村のお祭り。夜店も出ます。「さてみなさま。しんせいひん、ミニミニサイズのうみでございます。研究を重ねますこと10年。ついにうみをきりとることに成功したのであります」。今朝一番の電車で降りたち「うみ」を売りに来たブンさんとネズミのお話です。
『おじいちゃんが
おばけになったわけ』
キム・フォップス・
オーカソン文/
エヴァ・エリクソン絵/
菱木晃子訳
あすなろ書房
心臓発作で道で倒れて死んでしまったエリックのじぃじ。おばけになって夜になるとやってくる。でもいつまでもおばけのままではいられないとじぃじは困ってしまう。「この世に忘れ物があるとおばけになる」らしい。それからじぃじと二人で忘れ物さがし。やっとじぃじは「一番大事なエリックにさよならをいうのを忘れていたんだ」と思い出す。そう大切な一言です。
『わらう』
浜田桂子
福音館書店
兄ちゃんとにらめっこして勝ったことのないけんちゃんが寝る前に明日は絶対に笑わないとおまじないをした。すると心は楽しくてもうれしくても、みんな「つまらいの?」と聞いてくる。なぜだろう。そして気がついた。「わらうってうれしいなっていう気持ちを伝えるんだ」と。「わらう」てステキだね。
2019年6月 担当:れいちゃん の とっておきの絵本
「昆虫とあそぼう」
作・絵 とだこうしろう
発行者 戸田デザイン研究室
春夏秋冬、季節を問わず沢山の虫たちが子どもたちの心をとらえます。図鑑ではないのですが、イラストで描かれていて読みやすく、あれっ、この虫ってこんな虫だったんだーと感心したり、また虫が苦手な子も興味を持てる本です。
「りんごがひとつ」
作・絵 ふくだすぐる
発行所 岩崎書店
ある森にいろいろな動物が住んでいて、ある日、その森に小さなリンゴが落ちていました。動物たちは、みんなおなかがすいていました。そのとき、おさるがリンゴをとってしまいました。 リンゴをめぐって動物たちのとる行動は~最後に、なんだかほろっとさせられ、心があたたかくなる、大好きな絵本です。
「そらまめくんのぼくのいちにち」
作・絵 なかやみわ
発行所 小学館
そらまめくんが、作ったタンポポのベットが雨で水に流されそらまめくんはがっかり。えだまめくん、グリンピース、さやえんどう、ピーナツくんたちがそらまめくんをなぐさめていると空には大きな虹がみんなで虹を捕まえようとして~そらまめくんの楽しい1日がかかれていて、ほのぼのとして癒されます。
「でんでんむしのかなしみ」
作 新見南吉
自分の背中の殻の中には、沢山の悲しみがつまっているのではないかと気づいたでんでんむし。でも、悲しみは誰でも持っていることを知りました。自分の悲しみは自分で耐えていくしかないと気づき嘆くのを止めたでんでんむし。何回も何回も手にしてしまいます。
「ちょっとだけ」
作 瀧村有子
絵 鈴木永子
発行所 福音館
なっちゃんのお家に赤ちゃんがやってきました。まだまだ、甘えたいなっちゃんだけど一生懸命頑張るなっちゃん。ある日、なっちゃんはお母さんにいっぱい、いっぱいギュウとだっこしてもらいました。いつも忙しいお母さんに読んでもらいたいと思う絵本です。
2019年5月 担当:みぃちゃん の とっておきの絵本
『おかあちゃんがつくったる』
長谷川義史
講談社
作者の長谷川さんの体験した実話を絵本にしたものです。
僕が「あれ こうて」いうとおかあちゃんは、「そんなん つくったる」となんでもミシンで作ってしまう。どれもちょっとカッコ悪い。
ある日ぼくは、思ってもないことを口にしてしまう。そして、おかあちゃんは、・・・
おかあちゃんの明るさ、優しさが伝わってきます。
せつなくて、あたたかい、なぜか笑ってしまう家族のお話しです。
『いっしょだよ』
小文寺卓也 文.写真
アリス館
森の香りがしてくるとても魅力的な写真絵本。
生きている命も死んでしまった命もみんな一緒にひとつの世界(森)を作っているよ。
「みんないっしょだよ」と語りかけてきます。
大人から、子どもまで何か大切なことを、感じる事のできる絵本です。
『たくさんのドア』
文 アリスン・マギ―
絵 ユ・テウン
主婦の友社
たくさんのドア、これから子どもたちが長い人生の中で、1つ1つ自分の力で開けていくもの。
応援して見守っているよ。そんな気持ちをこめて、中1になる孫に読み聞かせました。節目の時に読んであげたい絵本です。
『モ―っていったのはだあれ』
文.ハリエット・ツ―フェルト 絵.シムズ・タ―パック
おんどりが時を告げますがいつも誰も答えません。ある天気のよい朝「モ―」とだれかがいいました。おんどりは、だれなのか探しに出掛けます。仕掛け絵本になっていてめくる度におんどりや動物たちの表情が楽しめます。そしていろんな鳴き声が繰り返されます。はっきりした色使いで0才から楽しめる絵本です。
『まんまる だあれ』
今森光彦
アリス館
まるから目がでて、足がでて、いろんな生き物に変身していきます。
シンプルな切り絵と色使いが想像力を広げます。二才ぐらいから楽しめます。
『おばあさんの飛行機』
佐藤さとる作
村上勉絵
偕成社
田舎の小さな町のはずれにひとりぼっちで暮らしていた編み物名人のおばあさん。窓から入ってきた大きな黒っぽい蝶の羽を虫眼鏡で眺め、その美しい羽と同じ模様の編み物を編んでいく。すると編み物がぴくんぴくんと動き、さらに編み進んでいくと編み物が浮き上がりだす。そこでおばあさんは空を飛ぶ飛行機を作ってしまう。満月の夜に空を飛んだワクワクドキドキのお話です。