おはなし夢くらぶのメンバーが、毎月ご紹介する「とっておきの絵本」コーナーです!
2023年3月 もりもりのとっておきの絵本
『おべんともっておはなみに』
こいでやすこ・作
福音館書店
きつねといたちとふくろうに、うりぼうたちも加わって、大勢で楽しいお花見です。
お弁当を持ってお花見に行きたくなるような、ほっこりした気持ちになれる一冊。
『きいろいのはちょうちょ』
五味太郎
偕成社
男の子が網を持って、きいろいちょうちょを追いかけます。
つかまえたと思ったら・・思い込みから予想外の展開が楽しめます。
『どろぼうがっこう』
かこさとし
偕成社
どろぼう学校は、立派などろぼうになるための学校です。
宿題はどろぼうすること。
遠足は夜。
みんな、立派などろぼうになれるのでしょうか?
脱獄編と運動会編もあります。
2023年2月 せっちゃんのとっておきの絵本
『へいわってどんなこと?』
浜田桂子/作
童心社
今ロシアとウクライナで戦争をしてます。それにより多くの人が亡くなり、怪我をし、街が破壊されています。また戦争の準備をしている国もあります。そんな世の中で子どもだけでなく大人にも読んでもらいたい絵本です。日本、中国、韓国の絵本作家が手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本シリーズの中の一冊です。
『ルルちゃんのくつした』
せなけいこ作/絵
福音館書店
ルルちゃんの片方のくつした どこかへいってしまった。どこへおいたか思い出せない、わからない。くつしたがどこへ行ってしまったか 子どもさんといっしょに考えながら読んでいくと楽しくなる絵本です。どこかへ行っちゃって泣いているくつしたがかわい
『へいわとせんそう』
文:たにかわしゅんたろう
絵:Noritake ブロンズ新社
文も絵もそれぞれに簡潔です。
谷川さんは、この本を読む子どもさんたちの想像力を信じて書いたと言ってます。
平和と戦争の違いがすぐにわかります。最後の3ページ、敵と味方が並べられていますが、そこからは敵も味方もないということがわかります。
戦争をしては絶対にいけません。絶対に!
2023年1月 ひろみちゃんのとっておきの絵本
☆「ぼく、お月さまとはなしたよ」
作・絵 フランク・アッシュ
訳 山口文生
評論社
ある夜、お月さまにお誕生日の贈り物をあげたいと思ったクマくん、話しかけても返事がないので、山に登ってお月さまに叫んでみます。すると、言ったとおりに返ってくる「やまびこ」をすっかりお月さまだと思い込み、会話を続けるクマくん。ピュアで一生懸命なクマくんは、無事にお月さまに贈り物ができたかな?
フランク・アッシュのクマくんの絵本はシリーズで、可愛らしいクマくんのお話が楽しめます。
☆「りんごかもしれない」
作 ヨシタケシンスケ
ブロンズ新社
ある日、男の子が学校から帰ってくると、テーブルの上にリンゴが1つ。
この、ありふれた光景から、男の子の「かもしれない」妄想がどんどん暴走していきます。ヨシタケシンスケさんの描く不思議なりんごたちは、細かいところまで余すところなく楽しめて、何度読んでも飽きません(^^♪
☆「街どろぼう」
作 junaida
福音館書店
ひとりぼっちで山の上に住む巨人が、寂しさのあまり、ある晩、ふもとの街までおりていき、一軒の家をこっそり持ち帰ります。これをきっかけに、毎晩のように街の家を持ち帰り、巨人のまわりにはたくさんの人たちが暮らすようになりましたが、どういうわけか、巨人は相変わらず寂しいまま……
画家である junaidaさんの絵がとても美しく、シンプルなストーリーは、大人の心にも響くものがあると思います。
2022年12月 しげちゃんのとっておきの絵本
新版 日本のむかし話
坪田譲治
偕成社文庫
この中の特に「わらしべ長者」を勧めるのは
相手が必要とする物を持っている中で、交換する事で元の品以上の物が手に入る。今の世にも通じる内容です。手にある品を活かせるタイミングを逃がさないことと欲張らないことです。何故?どうしてを考える一助になると思います。
2022年11月 すみちゃんのとっておきの絵本
ひとりひとり
谷川俊太郎 詩
ふくだとしお 絵
成美堂出版
植物も人間も、ひとつひとつ、ひとりひとりみーんな違います。自分と違うことが分かると自分のことが分かると言う、あたりまえのことですが、忘れがちなことです。改めて考えさせられました。
ランカ
にほんにやってきたおんなのこ
野呂きくえ 作
松成 真理子 え
偕成社
外国から日本に住むようになり、日本の学校に通うようになった女の子、何もかもいままでと違います。言葉も分かりません。でも心が通じあうようになり、友だちになれた!理解しあうのは、言葉を通してだけじゃないってこと、大切なメッセージですね。
ぐりとぐら
中川季枝子 さく
大村百合子 え
福音館書店
だれもが知っている絵本ですが、絵を描かれた山脇百合子さんが10月6日に80才でお亡くなりになったというニュースを聞きましたので改めて思い出したいと思います。
とうちゃんのトンネル
原田泰治 作
ポプラ社
過日、大好きな画家、原田泰治の世界展を見に行きました。それで初めて3冊の絵本を出していることを知りましたのでご紹介したいと思います。
2022年10月 まっちのとっておきの絵本
『だくちる だくちる
…‥‥はじめてのうた‥‥‥‥」
原案 V・ベレストフ
阪田 寛夫 文
長 信太 絵
福音館書店
にんげんがうまれる
ずっと ずーっと まえのまえ
イグアノドンがいた 長 信太さんの色づかいにも驚かされました。力強く伸びやかな絵です。どがーん どがーん 火山の爆発でやかましいけどイグアノドンはさみしかった。
だくちる だくちるる だくちるを聞くとイグアノドンはうれしかった。
小さな友達の発する音は はじめてのうただった。
『おいしいおと』
三宮 麻由子 ぶん
ふくしま あきえ
福音館書店
食欲の秋ですね。おいしいものは味・香り・食感みんないい。
その食感、おいしいものはおいしい音がしますねぇ。
カコッ ホッ カル カル カル
これは何を食べた時の音でしょうか?
『やさいのおにたいじ』
つるたようこ さく
福音館書店
基の御伽草子「酒呑童子」は、おどろおどろしい話ですが、こちらは京野菜たちを主役にし、絵もお話も可愛く楽しんで読めます。
野菜たちの個性も生きています。
2022年8月 ふくさんのとっておきの絵本
「そしたらそしたら」
ぶん 谷川俊太郎
絵 柚木沙弥郎
福音館書店
そしたらそしたらきりんが、びっくりしてすってんきりん そしたらそしたら次々に展開する谷川俊太郎さんの言葉の楽しさと染色家の柚木沙弥郎さんの可愛いイラストが魅力の絵本です。
「ひろったらっぱ」
作 新美南吉
絵 鈴木靖将
新樹社
戦場で手柄を立てようと出かけた男が途中で戦争のために田畑を荒らされて、うちひしがれいる村人をはげましながら復興への手助けをするという、非戦への想い、平和への願いが込められた作品です。
「たぷの里」
作、絵、藤岡拓太郎
ナナロク社
漫画家の藤岡拓太郎さんの絵本です。
少年と力士のたぶの里が「たぷ」と言う耳に残る音をつなげて展開するユーモアあふれる一冊です。
大人も子どもも笑える絵本です。
「ひとくちぱくり」
作、絵、木曽秀夫
文溪堂
ほがらか村の動物たちが、スイカを見つけて動物たちが色々な食べ方をして可愛いです。
スイカの季節にぴったりの絵本です。
「お月さまってどんなあじ」
絵作 マイケル、グレイニエツ
訳 いずみちほこ
らんか社
動物たちがお月様ばどんなあじなんだろう。食べてみたいと思って亀が次々に動物を呼んで背中に順番にのり、月をかじろうとするけどどうなるか?
愉快なお話です。
2022年7月 ようちゃんのとっておきの絵本
ひ・み・つ
たばたせいいち
童心社
ゆうきくんのお母さんのお母さんのしんばあちゃんは今度の七夕さまの日に80歳。一番欲しいものは「天国のおじいちゃんと一緒にダンスをしたい!」ゆうきくんだけに教えてくれたひみつです。ゆうきくんは七夕さまの星まつりに「天国のおじいちゃんに伝えて」とお願いする。願いはかなうでしょうか!
悲しみのゴリラ
ジャッキー・アズーア・クレイマー/文、
シンディ・ダービー/絵、
落合恵子訳
クレヨンハウス
悲しみってどんな姿をしているのでしょう。ママを亡くした男の子に寄り添う大きなゴリラ。男の子がパパとの絆「ママにあいたい。」を見つけたとき、ゴリラは二人をやさしく抱きしめ、遠く去っていきます。小さく小さくなって。鼻の奥がジーンです。
はっぴぃさん
荒井良二
偕成社
願い事を聞いてくれるはっぴぃさんは山の上の大きな石の上に時々来るという。「のろのろ」と「あわてもの」が朝早く会いに行きます。はっぴぃさんは来なかったけれど、「のろのろはていねいなんだ」「あわてんぼうは一生懸命なんだ」って気づきます。大きな太陽を見ているうちにはっぴぃさんに会えたように思いました。「ぼくらの願いを聞いてください」はっぴぃさーん!
2022年6月 れいちゃんのとっておきの絵本
ぞうくんのさんぽ
なかのひろたか 作・絵
福音館書店
ぞうくんがさんぽにでかけました。かばくんにであって、わにくんにであって、かめさんにであったぞうくん。みんなをせなかにのせてさんぽ。
でも、おもさにたえられなくなって、いけにみんなおっこちてしまいました。
ユーモラスな動物たちのやりとりがとてもたのしく、こどもたちもだいすきな絵本です。
くっついた
三浦太郎
こぐま社
きんぎょさん、あひるさん、ぞうさん、おさるさんがくっつき、そしておかさんとくっつき、おとうさんもくっき。
よちよちあるきのあかちゃんがだいすきなえほんです。
おいし~い
いすづ ちひろ・作
くわざわ ゆうこ・絵
くもん出版
こどもがおにぎりをぱくぱく、かぼちゃを
もぐもぐ、スープをごくごく。まっかなりんごをさくさく。おいしーいとよろこび、そして、ままのつくったてづくりのほっとけーきをかぞくでたべます。
しあわせなうれしいきもちになれる絵本です。
けんぼうは1年生
岸 武雄・作
二股 英五郎・絵
ポプラ社
交通事故で亡くなったけんぼう。
生きていたら1年生のけんぼう。
娘が1年生の時に、命の尊さを感じ取ってという思いでよんであげて涙でいっぱいになりました。
2022年5月 みーちゃんのとっておきの絵本
たろうのおでかけ
村山桂子作
堀内誠一絵
福音館書店
たろうはまみちゃんの誕生日のお祝いにアイスクリームと花束を持って動物たちと出かけます。とっとこ元気に駆け出します。町ではおじさんたちに「怪我をするからだめだめだめ」と言われてしまいます。 さあ、たろうたちはどうするのでしょうか?
そして、最後は、たろうたちの楽しい気持ちが伝わってきます。
リズムのある繰り返しが楽しい絵本です。
ガラスめだまときんのつののヤギ
田中かな子訳
スズキコージ画
福音館書店
お婆さんが大切に、育てているむぎをヤギが荒らして居座ってしまいます。困ったおばあさんは熊やオオカミにたのみますが、ガラスめだまの金の角に怯えて逃げてしまいます。でも、最後は、豆粒ほど小さい○○が追い出してくれますよ。
ベラルーシの国の雰囲気も伝わります。
わたしのおべんとう
ぼくのおべんとう
スギヤマカナヨ作、絵
アリス館
2つのおべんとうの絵本を紹介しました。一つ一つ美味しいお弁当絵本です。
楽しく食べている様子も伝わって笑顔になります。
2つの絵本を一緒に順に読み進めると、美味しいお弁当を、交換して食べることが出来るのです。是非試してみてください。
ぴょーん
まつおかたつひで作、絵
ポプラ社
いろんな動物が気持ちよくぴょーんと飛びます。カタツムリさんが、だめか~
0才から楽しめる絵本です。
お母さんのお膝から、ぴょ〜ん、
そしてだめか〜、
お母さんも楽しそうです。
親子のふれあいにも最高です。
2022年4月 もりもりのとっておきの絵本
『トイレにいっていいですか』
寺村輝夫・作
和歌山 静子・絵
あかね書房
学校にあがると、戸惑うことがたくさんありますね。
オムくんは、休み時間になかなかトイレに行くことができません。
授業中に我慢できなくなってしまいました。
すべての1年生にエールを送る1冊。
『もっとおおきなたいほうを』
作・絵: 二見 正直
こどものとも絵本
王様は立派な大砲をひとつ持っていました。
ところが、きつねも大砲を持っていると知って、競争心がむくむくとわいてきます。
この競争、どんな結末を迎えるのでしょうか。
『こいぬがうまれるよ』
ジョアンナ・コール 文
ジェローム・ウェクスラー 写真
つぼい いくみ 訳
福音館書店
子犬の誕生の様子が、見守る女の子の視点で描かれています。
モノクロの写真絵本。